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FOREX(外国為替)とは

外国為替市場入門

外為市場は世界最大の取引市場であるものの、小売セクターでの浸透度は、株式や確定利付市場に及びません。これは主として投資家コミュニティにおけるFXへの一般的認識の欠如に加え、通貨がなぜどのように動くのかに対する理解の欠如によるものです。FX市場をさらに近寄りがたくしているのが、ニューヨーク証券取引所やシカゴ・マーカンタイル取引所に類する中央取引所が不在である点です。けれども、中央取引所がないからこそ、ニュージーランドで始まった取引日は標準時間帯を超えて継続し、Forex市場が24時間ベースで稼働しつづけることを可能にしているのです。

従来、外為取引市場へのアクセスは銀行コミュニティに限られており、商業銀行、ヘッジング、投機のための大規模な通貨取引が行われてきました。ところが、USGのような企業の創設により、ファンドマネージャーや資産運用会社などの機関投資家や個人トレーダーにも外為取引への門戸が開かれたのです。同市場においてこのセクターは過去数年間で急激に成長しています。

外為取引とは?

外為取引では1つの通貨が他の通貨と交換で販売されます。レートは2つの通貨間の相対的な価値を表しています。通貨は通常3ケタの「スイフト」コードによって識別されます。例えば、EUR=ユーロ、USD=米ドル、CHF=スイス・フラン、というようにです。コードの一覧はここから閲覧できます。EUR/USDのレートが1.5000であるとは、EUR 1にはUSD 1.5の価値があるという意味です。

時々、EUR/USDは通貨ペアと呼ばれます。レートは反転することができます。つまり、EUR/USDレートが1.5000であれば、USD/EURレートは0.6666です。言い換えると、USD 1はEUR 0.6666の価値があります。市場の慣習は、ほとんどの通貨がドルに対して引用される傾向にあるということですが、EUR/USDやGBP/USD(英国ポンド)などの顕著な例外があります。これは思ったよりも複雑ではありません。

外貨の記号

通貨には株式同様、他の通貨と識別するための記号があります。通貨の価値は他の通貨に対する相対的価値で表されるため、通貨ペアには両方の通貨の「名前」が列記され、通貨名の間はスラッシュ「/」で隔てられています。「名前」は3文字の頭字語で表現されます。通常、最初の2文字は、その国の識別用に使われます。最後の文字は同国の通貨の単位名の最初の一文字です。

例えば:
USD=米ドル
GBP=英国ポンド
JPY=日本円
CAD=カナダ・ドル
CHF=コンフェデラチオ・ヘルヴェティカ (スイス連邦のラテン名)フラン
NZD=ニュージーランド・ドル
AUD=オーストラリア・ドル
NOK=ノルウェー・クローナ
SEK=スウェーデン・クローナ
ヨーロッパ・ユーロは特定の国家とのつながりがないので、頭字語はシンプルにEURとされています。1つの通貨(EUR)を他の通貨(USD)と組み合わせることで、通貨ペア-EUR/USDを作ることができるのです。

基準通貨と決済通貨

通貨ペアでは常に一方の通貨が優位に立っています。これを基準通貨と呼びます。基準通貨は通貨ペアにおいて最初に表示される通貨を指します。それは通貨ペアの相場を決定する際に、変わらない通貨でもあります。

ユーロは世界の他のすべての通貨に対して優位に立つ基準通貨です。この結果、EURに対する通貨ペアは、EUR/GBP、EUR/CHF、EUR/JPY、EUR/CAD等のように表記されます。すべてEURの頭字語が最初に表示されています。

通貨名の優位性のヒエラルキーで次に来るのが、英国ポンドです。GBPと対になる主要通貨のペアは、GBP/USD、GBP/CHF、GBP/JPY、GBP/CADなどのように表記されています。EUR/GBPを除き、通貨ペアにおいてはGBPが最初に表示される通貨になると思って差し支えありません。

次に優位な基準通貨はUSDです。主要通貨との通貨ペアの表記はUSD/CAD、USD/JPY、USD/CHFとされるのが標準です。基準通貨としては、EUR及びGBPがより優位であることから、ドルは EUR/USD 、GBP/USDと表記されます。基準通貨を知ることが重要なのは、外国為替取引が実行されるときに、交換される通貨(名目または実質)の価値を決定するからです。カウンター通貨は、通貨ペアの表記において2つ目に表示される通貨を指します。

外為取引市場の参加者

外為取引市場の参加者には様々なタイプがあり、目指している取引の結果もそれぞれに大きく異なる場合が少なくありません。FXがしばしば「ゼロサム」ゲーム(つまり、ある投資家の利益は、理論上は、別の投資家の損失に等しい)と言われながらも、利益を上げる機会が無数にあるのはこのためです。FXは誰もがそれなりの量の食事が楽しめる1つのパイであると考えてもいいでしょう。

従来、FX市場の主要参加者は銀行でした。現在もマーケットシェアという観点では最大のプレーヤーですが、市場の透明性により、外為市場ははるかに民主的になりました。現在では、ほぼ誰もがインターバンク市場において提示されている建値に等しい、非常に幅の狭い建値にアクセスすることができるようになりました。このため、銀行が現在もFX市場の主要プレーヤーであることに変わりはないものの、この10年間にヘッジファンドや商品取引アドバイザーなど、新たなマーケットメーカーが台頭しています。

FX市場においては中央銀行も大きな役割を果たしていますし、外為リスクにさらされている国際企業もトレーディングには関心を抱かずにはいられません。

小売FXもこの10年間で急速に伸びており、正確な数値を出すのは困難ながら、FX市場の20%に達するとも言われています。

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