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テクニカル分析

通貨とは他の通貨に対する価値が絶えず変動する商品である、ということが一度理解できれば、FX取引のコンセプトはシンプルです。FXトレーダーは、通貨を買う(または売る)ことによって、外為レートの動きから利益を得ることを目指します。FXの良さは、取引コストが非常に低いということです。つまり、トレーディングはごく短期間、文字通り数秒で行うことも、逆に長期間の間に行うことも可能であることを意味します。

テクニカルでは何に注目すべきか

トレンドを見極める

テクニカル分析について、あなたが最初に耳にするであろうことは、「トレンドはあなたの友達です」というモットーでしょう。優勢なトレンドを見極めることができれば、全体的な市場の方向性が見え、見通しが良くなります。これは空売りの動きで見通しが雑然としているときなどにとくに有効です。長期のトレンドを見極める際には、週次、月次チャートの方がより適しています。一度全体的なトレンドが把握できれば、トレーディングを予定している対象期間のトレンドを選択することができるようになります。こうして、あなたは上昇トレンドでは一時的な下落時に効果的に買い、下降トレンドでは反発時に売ることができるでしょう。

サポート&レジスタンス

サポート及びレジスタンス・レベルは、チャートが繰り返し上向き又は下向きの圧力を経験しているポイントを指します。通常、どのようなチャート・パターンの場合も(時次、日次、年次)、サポート・レベルはチャートの低いポイントにあたり、レジスタンス・レベルはパターンの高いポイント、またはピークポイントにあたります。これらのポイントが再出現する傾向がみられる場合、サポートまたはレジスタンスと見なされます。打破されにくいと考えられるサポート/レジスタンス・レベルに近いレベルで買う/売るのが最も望ましいです。

それは、一度このレベルが打破されると、トレンドは逆向きの障害となる傾向があるからです。このため、上昇市場では、レジスタンス・レベルが打破されたら、上昇トレンドへのサポートとなる可能性があるし、サポート・レベルが打破されたら、レジスタンスになる可能性があるのです。

ライン&チャネル

トレンドラインはシンプルながら、市場トレンドの方向性を確認するのに有効なツールです。最低2つの連続する低点をつなぎ、上向きの直線を描きます。当然、2つ目の低点は最初の点よりも高くなければなりません。この線の延長が、市場の今後の経路を決定する際の手助けとなるでしょう。上昇トレンドは、サポートライン/レベルを確認するための具体的な方法です。一方で、下向きの線も2点以上のポイントをつないで描かれます。トレーディングラインの妥当性は、つなげるポイントの数による部分があります。ただし、ポイントは近すぎてはならないことも、言及に値します。チャンネルは、2つの平行するトレンドラインによって描かれる価格経路と言えます。ラインは、上向き、下向きまたは直線の価格のコリドー(回廊)を形成します。チャンネルのよく知られている特徴のひとつは、トレンドラインの接続ポイントは、反対側のラインの2つの接続ポイントの間に位置すべきという点です。

基本理論

チャート

テクニカル分析に使われるチャートには主に3つのタイプがあります。

ラインチャート:
ラインチャートは、期間中の通貨ペアの為替レートの履歴を図式によって表したものです。ラインは日次の終値をつなげることによって形成されます。

バーチャート:
バーチャートは通貨ペアの値動きを表現したものであり、事前に定められた日中時間間隔(例:30分毎)の縦棒から成り立っています。各棒には4つの「フック」があり、それぞれ時間間隔ごとの為替レートの始値、終値、高値、安値(OCHL)を表しています。

ろうそく足チャート:
ろうそく足チャートは、バーチャートの変形ですが、OCHL値を上下に「芯」がついた「ろうそく」として表現しているところがバーチャートと異なります。始値が終値よりも高い場合、ろうそく足は「実質的」とされます。終値が始値を上回る場合、ろうそく足は「空洞」ととされます。

サポート&レジスタンスレベル

テクニカル分析の利用法の1つは、「サポート」、「レジスタンス」レベルを引き出すことにあります。その根底にある着想は、市場はサポートレベルの上、レジスタンスレベルの下で取引される傾向がある、という点にあります。サポートレベルは、通貨がそれ以上は下がりにくいという特定の価格レベルを表しています。価格が繰り返しこの特定のポイントを下回ることができない場合、直線のパターンが現れます。

一方で、レジスタンスレベルは通貨がそれ以上は上がりにくいという特定の価格レベルを表しています。価格が繰り返しこの特定のポイントを動きを上回ることができない場合、直線のパターンが現れます。

サポートまたはレジスタンスレベルが破られた場合、市場はその方向に進んでいくことが予測されます。これらのレベルは、チャートの分析と、市場が過去にどこで打破できないサポートとレジスタンスに遭遇していたかを評価することにより判断することができます。

移動平均

移動平均は、プライストレンドのトラッキングに新たなツールを与えてくれます。移動平均とは、非常に単純化していえば、時間とともに繰り越される平均価格のことを指します。10日間の移動平均は、直近10日間の終値を加算し、10で割ることによって算出されます。翌日には最も古い価格が除かれ、代わりに直近の日付の終値が加えられます。そして、この10日間の総額を10で割ります。こうして平均は毎日「移動」するのです。

移動平均は、市場のエントリーとエグジットへのより機械的なアプローチを提供してくれるものです。エントリー/エグジットポイントを見定める助けとして、バーチャート上に移動平均が表示されることは少なくありません。一般的に、市場が移動平均を上回る値で終わった場合は、買い信号と解釈されます。同様に市場が移動平均を下回る値で終わった場合、売り信号と捉えられます。トレーダーの中には、移動平均ラインが実際に方向を変えるのを受けて、初めて買いまたは売りの信号を受け止める人もいます。

移動平均ラインの感度とそこから発せられる買いまたは売り信号の数は、設定された移動平均の期間と直接的な相関関係があります。5日間の移動平均は、20日間の移動平均に比べて、より感度が高く、より多くの買いまたは売り信号を発します。移動平均の感度が高すぎる場合、トレーダーは市場に過剰に出入りを繰り返すことになる場合があります。一方で、移動平均の感度が低すぎる場合、トレーダーが買いまたは売りの信号の信号を察知するタイミングが遅くなり、機会を逃すリスクがあります。

テクニカル・トレーダーにとって、移動平均は非常に便利なツールとなりうる可能性を持っています。

トレンドライン

トレンドラインはトレンドに加え、潜在的なサポート及びレジスタンスエリアの識別にも役立ちます。トレンドラインは、あるトレーダブルにおける相場変動上の少なくとも2点の重要な山または谷をつなぐ直線のことを指します。その際、この2点をつなぐトレンドラインを打破する価格行動があってはなりません。この場合、トレンドラインは価格が反転しつつも(山及び谷)、打破されていないサポートまたはレジスタンスエリアを示しています。トレンドラインが長いほど、とくに価格が複数回ラインに触れながらも打破していないときほど、有効性は高くなります。

長期トレンドラインの打破は、トレンドがまもなく反転することを示唆している可能性があります。ただし、必ず反転が起こるという保証はありません。これは価格トレンド反転に関するすべての指標に共通することですが、将来的な価格の方向性を完全に見極める確立された手法はありません。

ダブル(トリプル)ボトム及びダブル(トリプル)トップ

ダブルまたはトリプルボトム・フォーメーションも、テクニカル分析による逆指値売りのよい目安となります。このような逆指値売りでは、通常、直前の安値をわずかに下回る価格を設定します。同様に、ダブルまたはトリプルトップ・フォーメーションも直前の高値をわずかに上回る価格でのテクニカル逆指値買いのよい目安となります。

リトレースメント(あや戻し)

市場が迅速に一定の方向に動いているとき、市場参加者が利益を取ることから一時的に後退することがあります。この現象はリトレースメント(あや戻し)と呼ばれています。リトレースメントは、基調トレンドが戻る前により魅力的なレベルで市場に再エントリーする良い機会となることが多いです。

リトレースメントの測定には、一般的にフィボナッチ率が使われます。

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